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「Musical Baton」にお答えします。 [音楽]

 「Musical Baton」なるものがhyperbomberさんから回ってきました
 以下5つの質問に答える&実行するという企画のようですが、ま、これも何かのご縁。やってみます。
 というか突撃ッ。

・PCに入ってる音楽ファイルの容量:Total volume of music files on my computer
・今聞いている曲:Song playing right now
・最後に買ったCD:The last CD I bought
・よく聞く、または特別な思い入れのある5曲:Five songs(tunes) I listen to a lot, or that mean a lot to me
・バトンを渡す5名様:Five people to whom I'm passing the baton


・PCに入ってる音楽ファイルの容量
 家人が勝手に入れた分もあるんですが、とりあえずマイミュージックフォルダに入っているのは277MB。でも普段は一々ドライブにCD入れて、ソニーのヘッドホンMDR-Z600で聞いています。二枚組以上のCDだけ、取り込んでまとめて聞くことはあるかな。


・今聞いている曲
 というわけでPCで再生するための厳選CDを入れておくボックスが手元にあるのですが、現在そこに入っているCDを並べます。興味の対象がしぼれない人間なもので、毎日この中から2,3枚、適当にチョイスしては聴いています。

ヨーヨーマ/THE SILK ROAD ENSEMBLE 「ENCHANTMENT」
 NHKスペシャル「新・シルクロード」のテーマミュージックサントラです。とりあえず番組予告編の映像+音楽にしてやられて購入。タイトル曲「モヒーニー(魅惑)」及び「戦の記憶」「千頭の馬のギャロップ」が好き。

映画「オペラ座の怪人」オリジナルサウンドトラック
 一枚組と二枚組ありますが、両方持ってます・・・(二枚組は輸入盤)。一枚組で好きなのは「Masquerade」、大勢が歌って踊る華やかな画面を思い出しては自然と顔がほころびます。あとオルゴールが、ね。
 二枚組の範囲だと「Stranger Than You Dreamt It(夢でさえも見たことのない…)」クリスティーヌに仮面をはぎ取られたファントムが逆上し、ついで獣の嘆きを歌う曲。

スピッツ 「色色衣」
 「メモリーズ」と「夢追い虫」が好き。このアルバムは全体通してスピッツの世界にゴーです。

Mr.Children 「シフクノオト」
 このアルバムは全て好きですが、あえてあげるなら「掌」「PADDLE」「any」「天頂バス」「タガタメ」(多いよ)。「掌」「タガタメ」みたいな重いロックが好きなのと、あとは開き直りソング。

BONNIE PINK 「Just a Girl」
 タイトル曲「Just a Girl」と「Communication」が好きです。ボニー・ピンクは英語詞曲の方が好きになる傾向あり。

スガシカオ 「SMILE」
 「優等生」はホント名曲、いつか記事を書きたいです。スガさんの変態っぷりが(褒めてますよ?)、たまりません。私は「ときメモの歌」と勝手に呼んでおります。

布施明 「ア・カペラ」
 これはシングルです。チヨロギさんに薦めて(教えて)いただきました。ミュージカル「オケピ!」より「オーボエ奏者の特別な一日」も収録。

SINGER SONGER 「初花凛々」
 これもシングル。Coccoが好きだったので。そういえばCoccoも全英語詞の、家族を歌った曲が好きでした。「Sweet Berry Kiss」とか「’Twas on my Birthday night」とか。

映画「プリシラ」オリジナルサウンドトラック
 USJから帰ってきて、猛烈に「I Will Survive(恋のサヴァイヴァル)」が聞きたくなり、ついに買ってしまいました。他に好きなのは「I've Never Been To Me(愛はかげろうのように)」。
 これをドラァグクイーンの皆様(独特の派手な化粧をしたオカマの男性)が口パクのパフォーマンスして歌っているのだと頭の中で映像再生すると、美しい女性の歌声にさらなる深みが加わるってなものです。

 あと、CDじゃないんですが、最近また映画「シカゴ」が自分の中でブームとなり、毎日のようにDVDを再生しては「Overture/And All That Jazz」と「Nowadays/Hot Honey Rag」を見て(聴いて)います。

 ・・・ここまで細かく答えなくてよかったですか?(他の皆さんは大抵1枚だけだッ)


・最後に買ったCD
 決済が終わっているものとしては、映画「プリシラ」のサウンドトラック。注文したけどまだ届いていないのは、ミュージカル「オケピ!」のサウンドトラック。舞台のDVD持っているのに、買ってしまった・・・。


・よく聞く、または特別な思い入れのある5曲
 よく聞くのは上で散々書いたので、思い入れという点で五曲。

「Take Me Out To The Ball Game(私を野球場に連れて行って)」
 MLB(大リーグ)で、セブンスイニングストレッチといって、7回の表と裏の間に球場で観客一体となって立ち上がり歌われる歌。ま、球場によってお客さんのノリは違いますが・・・。私もMLBを見る時は、テレビの前で歌います(山下元監督を見習って)。ちなみにイチロー選手とマリナーズのファンでございます。メジャーリーグを象徴しているような、古くてのんびりした歌。

映画「スペースカウボーイ」より、フランク・シナトラ&カウント・ベイシー「Fly Me To The Moon」
 この曲自体も好きで色々な歌手のバージョンを聞いていますが、シナトラの歌声は別格です。さらに映画の中でとても印象的に使われているのですよ。というか、泣く。

映画「プリシラ」より、グロリア・ゲイナー「I Will Survive(恋のサヴァイヴァル)」
 一目(正しくは一聴き)で惚れました。格好良すぎる。

映画「シカゴ」より、キャサリン・ゼタ・ジョーンズ「And All That Jazz」
 5-6-7-8!で始まる、オーバーチュアからこの曲。何度聞いてもわくわくするのを止められません。

Mr.Children「CROSS ROAD」
 なんだか洋楽ばかり並べましたが、普段聞いているのは邦楽ばっかりです。今も昔も私が一番好きなアーティストMr.Children、その出会いとなったのがこの曲。


・バトンを渡す5名様
 えー、現在お願いを出しております。一方的なことですので、お受けいただいた方のみ、お名前とリンクを記載します。しばしお待ち下さい。
 ・・・しかし5名というのが、なんというかアメリカ生まれ(いや違うのかな? どっか外国?)企画ですね。日本なら1人かせいぜい3人なのでは。なぜか奇数。そういうものだ、と思う。

*追記。この企画、回すってところがやっぱり一番難しいですね。回さずに答えるだけという選択肢もあっていいように、今更ながら思いました。

*追記その2(05.6.24)
 結果、お二人の方に受け取っていただきました。どうもありがとうございます。
 お断りされた方々にも丁寧なお言葉をいただきまして、感謝すると共に、皆様ホントーにすみませんでしたっ(土下座)。
 人のありがたさというものをしみじみ噛みしめた次第でございます。
 と同時に、やっぱこれは心臓と胃に悪いよということで、四人の方にお願いした時点で身体が悲鳴をあげ、五人目は断念したことをここで必要もないのに告白しておこうと思います。
 次、この手の企画がまわってきても、もう回すのはやめるー(答えるのは答えます)。

 では以下、お受け取りいただきました有り難き方々でございますm(_ _)m

tokさん「Musical Baton」を受け取りました
 BONNIE PINKが好きな方。この方のお話をうかがっていると、今すぐにでもライブに飛んでいきたくなります。
 他にも短く飾らない言葉でつづられる、的確で慎重な批評。静かで知的なたたずまいとはこういう方のことを言うのだろうなと、尊敬申し上げております。

チヨロギさんMusical Batonへの回答
 三谷幸喜、及び新選組!とオケピ!好きの同志と勝手に呼ばせていただいております。それ以外にも素敵なCDを教えて頂くなど、受けた恩は8cmCDより大きい。
 日々のさりげない幸せを、さりげなく上手い言葉で伝えてくださいます。家に帰ってきてこのお方のブログに伺うと、なぜかほっとするのです。


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「犬と月」:手をつなぐ [音楽]

犬と月

犬と月

  • アーティスト: Bonnie Pink, トーレ・ヨハンソン
  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 1998/10/21
  • メディア: CD

 まずジャケットを見て欲しくて、リンクを上に持ってきました。暖かな、いいジャケットだと思います。ついでに何よりタイトルがいい。単純で簡単な言葉の組み合わせで、しかしただそれだけで美しい。私自身、理想としている言葉の使い方です。
 音も素敵です。BONNIE PINKの高音と低音、両方の魅力をたっぷりと味わうことができます。高音の伸びやかな歌声、それがあっというまにドスを効かせた低音へと変化する。そしてまた、空へと舞い上がるように伸びていく。曲のタイトルどおり、天上の月と地上の犬の間を行ったり来たりするような、めまぐるしく微妙に揺れながら展開する歌声と歌詞が、一瞬たりとも飽きさせない。とても美しい曲です。ドラムの強くて華やかな、心の奥から響いてくるようなリズムがさらにそこに彩りを添えます。(ちなみに全歌詞はうたまっぷ.comで検索できます)。
 それを構成する要素のなにもかもが素晴らしい音楽。奇跡の名作とはこういうことを言うんだろうなと、勝手に思っております。

 BONNIE PINKの名曲です。なんでもアルバム用の曲として作ったものの、あまりにいい曲だったので収録を諦めてシングルカットにしたとか(その後、ベストアルバム「Bonnie´s Kitchen #1」に収録されています)。

 この歌のテーマは「手をつなぐ」こと。犬と月がどうやったら手をつなげるのかは、歌詞をごらんください。

  ともあれ、手をつなぐというのはただそれだけで素敵なテーマだと思います。
 人は人生の様々なシーンで手をつないで生きていきます。最初はたぶん、赤ん坊のころに親が差し伸べた指をしっかりと、加減を知らない渾身の力で握りしめることから。歩けるようになったら、今度は勝手にどこかに行ってしまわないように、いきなり駆けだして転んだりしないように、あるいはただ愛しくて、親は子供の手を引きます。もう少し成長したら、友達と手をつないで歩くでしょう。その手はきっと、ぶんぶん大きく振り回されているはずです。さらに成長したら、今度は好きな人と手をつなぐ。

 恋愛というものにおいて、恋人達は様々な段階、ハードルを越えていきますが、そのわりと初期にあるのが手をつなぐというハードルかと思っています。告白より後か先か、それだけでもなかなかに微妙です。気になっている人をデートに誘って、まず最初のデートから、一緒に歩く時にぐいと相手の手を引くことができる。こういう人は勇気ある人だと思います。二回目か三回目のデート、お互い相手の気持ちがなんとなく分かり始めた段階で、どちらからともなく手をつなぐ、それもまたいいものです。きちんと告白するまで、相手と手をつなげない人もいると思います。その人はたぶん優しくて少し臆病な人です。

 もっとずっと高尚な手のつなぎ方もあります。例えば映画「E.T」の有名な名場面。伸ばした指と指が触れ合う、あれもまた一つの手のつなぎ方でしょう。
 私はそのシーンの元となったといわれる、絵画ミケランジェロの「アダムの創造」も好きです。小学校の頃、キリスト教系(カトリック)の小学校に通っていたんですが、そこの礼拝堂の前にこれの複製画がかかっていて、当時からこの絵が好きでした。神がこのような存在であるのなら、なんと偉大で優しくて美しい方なんだろうと、その頃は無邪気に思っておりました(信じていたともいう)。ちなみに今は、このような画面を生み出したミケランジェロという人、そのイマジネーションこそが神の業だと思っています。

 手をつなぐことには様々な想いが込められています。万感の思いを込めて、また託して、人は誰かと手をつなぎます。その前段階として、人は手を差し伸べます。つなぐために、つなぎたいから、一生懸命に手を伸ばす。あるいはまたさりげなく、でもやっぱりそこには何らかの思いを込めて。
 それを一つの音楽の形にしてみせたのが、この「犬と月」という曲です。

  私はなんどもこの曲を聴きます。そしてその度に、手をつなぐことに関する無数の感情を想います。
 人と人(この場合は犬と月ですが・・・)が関わり合う、そこに存在するたくさんの気持ち、そして願いの存在を感じます。あるいはそれを無限と言い換えてもいいかもしれません。この曲の中には無限がある。やっぱり奇跡の音楽です。

 そうして今日も私は愛しい人と手をつなぎます。いつまでもそれが当たり前にならないようにと願いながら、いつかこれを失ってしまうことを恐れながら。それでも人生の最後には、誰かと手をつないでいたいと祈りながら。
 それを教えてくれたのが、「犬と月」という曲です。


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「Just a Girl」:独りよがりじゃない孤独 [音楽]

 BONNIE PINKの「Just a Girl」という曲が好きです。
 この曲は同名のアルバムの一番最後に入っている曲で、"Don't worry(心配しないで)"と歌いかけるところから始まります。ちなみに全て英語歌詞ですが、CDの歌詞カードにはBONNIE PINK自身の手による対訳がついています。(以下、""で括ったのはその元歌詞および対訳からの引用です)。

 内容は、別れの歌です。失恋の歌とも取れるし、大切な仕事のパートナーから別れてまた一人で旅立っていこうとしている女の子の歌にも聞こえます。歌の主体である「彼女」は、"心配しないで"と相手に歌いかけ、自分と別れることであなたはこういう気持ちになるでしょう、でも大丈夫だよ、笑っていてねと続きます。私はただの女の子("I'm just a girl")、たまたまここに立ち寄り、あなたに出会い、あなたを好きになってあなたを知りすぎた、ただの幸せな女の子、歌はそう続いていきます。

 この歌は終始「あなた」に向かって歌いかけられているにもかかわらず、歌い手である「彼女」という人間性を強く感じずにはいられない曲です。彼女は自分のことを"ラッキーな女の子"だといい、また"今までで最も素敵な夢を見た女の子"とも、"ただ貪欲な女の子"とも続けていきます。そして最後に彼女は自分のことを、"ただのバカな女の子"と歌います。
 寂しい曲です。私はこの歌に「彼女」の孤独を感じます。しかしそれは決して不快なものではありません。やさしいアコースティックギターがかき鳴らすメロディーに乗って、繰り返し歌われる"just a girl"、そこにはありのままの等身大の自分を見つめる女の子の姿があります。
 そして別れを告げる相手に向かって自分の最大限の想いを歌いかけながら、ちっとも相手の負担になることなく、軽やかにそして爽やかに立ち去っていく彼女の姿が見えるのです。

 孤独という言葉の意味を考えます。
 独りぼっちになるのは寂しいことです。孤独である時、人は時として独りよがりになります。だって孤独なんですから、一人ぼっちなんですから。自分の思いにどこまでも耽溺して何が悪い、そんな考え方も出来ます。だけどそれって、とっても救われないことだと思うのです。
 孤独であること、それは自分という人間と向き合うこと。孤独は決して孤独ではありません。人は孤独の中で、もう一人の自分と向き合っているのです。鏡にうつった向こう側に、あなたは何を語りかけますか? 鏡の向こうの自分の姿を、あなたはどんな風に見るでしょうか。鏡の向こうのあなたは、どんな人間ですか?

 「Just a Girl」の女の子は、孤独の中できちんと等身大の自分の姿を見つめています。そしてまた、相手のことも、相手のことがまだ好きな自分のことも、目をそらさずにちゃんと見ています。孤独であること、それは決して独りよがりになることではないと、この歌は歌っています。

 悲しい曲です。自分にとって大切なものを失うにあたって、独りよがりに耽溺できないのは、ある意味において悲しいことです。こんな時までもちゃんと自分という女の子でいなくちゃいけないだなんて、なんて悲しいことなんでしょう。
 でもその悲しさは、何故か暖かな涙を連想させます。それは心を癒してくれる涙です。そしてまた、それを見た人に、辛さや苦しさといった負の感情ではなく、優しさや暖かさ、純粋なの意味での同情や共感をもたらしてくれる涙でもあります。負の連鎖ではなく、悲しみを転じて微笑みに変える力をもった、一人の女の子の姿がそこには浮かび上がるのです。

 「Just a Girl」はそんな曲です。

BONNIE PINK オフィシャルサイト
ワーナーミュージック・ジャパン:BONNIE PINK / アルバム「Just a Girl」

Just A Girl

Just A Girl

  • アーティスト: BONNIE PINK
  • 出版社/メーカー: イーストウエスト・ジャパン
  • 発売日: 2001/10/24
  • メディア: CD

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「オペラ座」のワルさ [音楽]

 2/19にも書きましたが、最近も「オペラ座の怪人」のサントラをまたよく聞きます。本当に自分でも飽きないなーと思うのですが、飽きません。映画のDVD発売も発表になり、この洋画DVDの安い時代に大した独自特典も付かずにスペシャルエディション9000円、しかも発売は8月とはホントにいい商売してはりますなあと思うのですがー(私は京都出身者)、・・・もう予約しました(大敗北)。
 まあそれはさておき。オペラ座のサントラから離れられない理由は、曲自体の素晴らしさもさることながら、これが(一応)クラシックであるということも大きいようです。たまには気分を変えてみようかと他のCDも引っ張り出してみるのですが、私が普段聞いているJ-POPのロックその他の音楽は、このサントラを聴いた後では耳にとても破壊的に響くのです。森博嗣さんの「詩的私的ジャック」というミステリで、普段クラシックしか聴かないお嬢様女子大生がロックのコンサート会場に行ってその破壊的音響に倒れてしまうというシチュエーションがあるのですが、その気分がちょっと分かります。なんでもないギターやドラムのサウンドが、耳に雷のように響いて破壊的で攻撃的で耐えられない。・・・ううむ、困った。
 そうしてまた「オペラ座」へと回帰していく、というわけです。いや本当に、悪い男(音楽)にひっかかったもんですよ。どーしてくれるんですか。

「オペラ座の怪人」 オリジナル・サウンドトラック

「オペラ座の怪人」 オリジナル・サウンドトラック

  • アーティスト: サントラ, エミー・ロッサム, パトリック・ウィルソン, ジェラルド・バトラー
  • 出版社/メーカー: ソニーミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 2005/01/19
  • メディア: CD


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