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切り絵:「ガリア戦記」 [切り絵]


友よ、貴方の遺骸は遠くローマの地に朽ちても、魂はこの地に還りて。
友よ、やがてはガリアの森も切り開かれ、民は散りても、魂は永遠に共に。


 以前の切り絵「希望」で絵の元にしたサイトさんに、ガリア(今のフランス)を擬人化した女神像のコインブローチ(アドレスが移動していた場合はこちら)があったので、今度はそっちを切り絵にしてみました。塩野七生さんの「ローマ人の物語」を読んで以来、ガリアという地とそこでカエサルと戦った英雄ヴェルチンジェトリクスには思い入れがあります(関連記事)。

 ローマは征服した地域(属州)を擬人化し、神々の姿にしてローマの一員に加え、モザイク画などにして飾っていたというのを以前NHKのハイビジョンスペシャルで見たことがあるので、これもたぶんその流れを汲んでいるのではないかなと勝手に想像。時代としてはずっと後に作られたものなので、フランスの擬人化といったほうが適切なのかもしれませんが、この際夢を見ることにします。
 元のコインにははっきりGALLIAと刻まれていますが、スペースの都合で省略。その代わりモザイク画をイメージした背景を付けてみました。ガリアの深い森を念頭に緑で飾ったのですが、ちょっと明るくなったかも・・・(写真だと特に)。まあ、ヴェルチンとローマに併合され滅んだガリア民族への哀悼から、元々明るい色にしようとは思っていたので、いいです。

 ちなみに元のシルバーコインのままの色で塗ると、こんな感じになります。


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