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「THE 地球防衛軍2」:ノスタルジックにヴァルキリー [ゲーム]

 「お姉チャンプルゥ」があまりに素敵だったので、さらなる出会いを求めてsimple2000の名作と名高いコレに手を出してみました。今度は色モノじゃありません・・・比較的。
 コンセプトは「巨大生物vsオレ 第2章」(公式サイトより)・・・うむ、素敵だ。

 その名の通り、敵は巨大化された蟻や蜘蛛です。どれくらい巨大化っていうと、ビルの壁面をわしわし這い回るくらいです。全長・・・7mくらいかな? それがワラワラと数限りなく湧いてきます。対抗するこちらの武器は、様々な重火器および戦車とエアバイクとヘリコプター。
 さらにその巨大生物を作り出しているのは謎の円盤、平たくいうとUFO。そやつらを超長距離射撃で撃ち落としたりもできます。あ、そーいえば、ゴジラもどきな怪獣もいたな・・・。なんだか一部の人達の少年時代の夢がいっぱいつまったような、そんな世界でございます。一部の人達じゃなくても妙にノスタルジーに浸ること必然。なぜなら、画面から妙に溢れ出す庶民派感覚。

 例えば、戦う場所はロンドンや東京。ロンドンでは有名なロンドン塔などが再現されていますし、日本では日本情緒溢れる二階建てのトタン屋根が続く下町などもあります。その隙間を徘徊する巨大蟻のみなさん。・・・倒してやるぜッ、という気分にもなろうものです。ロンドン塔にわらわらと巨大蟻が群がっている様子など、地球人として涙なくしてはみられません。ちょっとあなた達、そこどきなさい。どかないと撃ち落とすぜオラ、そういう気分になってくるのです。なぜか。
 こっちはたった一人の人間だというところがまたいいです。ただの人間にしては妙に防御力あったりするんですけど、まあそれはゲームということで。多数のストックの中から、状況に応じて選び出した二種類の火器を手に、圧倒的数の敵に一人で立ち向かっていくのです。これが燃えずにおられましょうか。


 とはいえ、私は少々別の楽しみ方をしているんですけど・・・。
 主人公は男性と女性から選べるのですが、男女というよりは、陸戦兵(普通の兵士)と超兵器で武装したペイルウィングという区別の方が適当でしょう。女性(ペイルウィング)の方は空を飛べ(ただし時間制限あり)、レイピアと呼ばれる平たくいえばビームサーベルもどきや、雷撃を発する武器などを手に戦います。陸戦兵(男性)の武器が現実的なショットガンだったりミサイル・ランチャーだったりするのと比べると、やはり超兵器って感じです。ただしその分耐久力はなく、また戦車などの各種乗り物にも乗れません。

 で、私はこちらのペイルウィングを一択で使っています。男性は今のところ無視無視。しかも使う武器はレイピア(ビームサーベル)が80%。おそらく開発者のみなさんは、これを基本的にはシューティングゲームとして作っていると思うのですが、私はフライトシミュレーター+一瞬の交錯でズンバラリンな空中格闘ゲームとして楽しんでいるんです。
 だってー、説明書にも書いてあったし。「ペイルウィングとは、前大戦後に結成された精鋭部隊である。特殊な光学兵器と飛行ユニットを装備。空中を高速で移動し、"零距離銃レイピア"で敵を討つ」。・・・カッコイイではありませんかッ。

 基本戦術は一撃必殺、ヒットアンドウェイです。レイピアはきわめて攻撃力が高いので、至近距離で当てれば(至近じゃないと当たらないわけですが)、まず一撃で敵を倒せます。そしてペイルウィングは飛行ユニットを装備しているので、陸戦兵より素早い移動が可能なのです。
 でも敵の懐に飛び込まなくてはいけないということは、基本的に数を頼りに大勢でこっちに向かってくる敵に対しては、周りを囲まれてタコ殴りにされてしまうという危険も常にあるのです。しかもペイルウィングは耐久力がない。したがって、敵の群の中に勢いよく突撃してレイピアを振り回し、また飛行ユニットをふかして素早く離脱。これが基本動作になります。

 飛行ユニットも無限に飛べるわけじゃないっていうのが、また熱くてですね。調子に乗って飛びすぎているとエネルギー切れを起こして無様に白い煙をあげながら、一定時間地上を走り回って逃げる羽目に陥ります。普段飛ぶことに慣れているものとしては、この移動は遅いのなんの。思わず「ひえー」とか情けない悲鳴をあげつつ、逃げるのです。
 ですから、ここでもヒットアンドウェイです。まず空中に高く飛び上がり、慣性を利用して落下しつつ敵に突撃。そしてレイピアを振るったあとは、飛行ユニットをふかして素早く後方に下がりつつ、安全圏と見たらすぐにボタンから指を外して自由落下に移行。その途中で落下予測地点を見回し、あたりの敵を伺ってはまたちょっと飛行ユニットをふかして体勢を整え、次の攻撃に向かいます。ああー、この浮遊感覚がたまらないわけですよ。気分は戦乙女のヴァルキリーですよ。

 調子に乗った私は、空中の円盤ともレイピアで戦います。さすがに母艦は無理なので、わりと低空まで降りてきてくれる小型円盤相手ですけど。このゲームはちょっとしたフライトシミュレーターなみに建造物がきちんと作られているので、その屋上に降りたつことである程度の高度が確保できます。そしてまた次のビル目指して飛びつつ、交錯する瞬間に円盤にレイピアを直撃ッ。下手したら直線上に並んだ円盤の上を、義経の八艘飛びのように飛びつつ(上に乗れる)、次々と突き刺していくなんてこともできたりします。これは熱いです。

 それもこれも、レイピアという武器があまりに強力だからでもあります。一度これに慣れてしまうと、射撃武器はどうにもまだるっこしくていけません。撃っているうちはあんなに硬かった敵も、突撃して至近距離でレイピア振り回すと、あっという間に爆炎を上げながら倒れていく。この感覚がなんというか、もう、やみつきなのです。


 でもこれは、このゲームのほんの一部、多くある楽しみ方のうちのほんの一つでしかないと思います。陸戦兵で「巨大生物vsオレ」を満喫するのもいいですし、兵器オタさんには多数用意されている火器もたまらないでしょう。ヘリやエアバイクなどでも、フライトシミュレーターする楽しみは味わえます。
 ペイルウィングにしても、射撃武器も雷撃だったりそれこそ超範囲をカバーする卑怯武器だったりして、SFチックなシューティングが楽しめるのです。私は飛行しつつの肉弾戦を楽しんでいますが、飛行しつつの射撃も同じく熱いであろうことは、想像に難くありません。

 そして気軽に楽しめます。1ミッションあたりが早ければ10分、長くても30分以内には終わりますし、一度クリアしたミッションもイージーからインフェルノまで、5段階の難易度でいつでも自由に楽しめます。もちろん陸戦兵とペイルウィングどちらでするかで、ステージの攻略方法も大きく変わってくるでしょう。
 気軽にやれて、適度にやり込める。・・・まあちょっと難点があるとしたら、敵が虫さん関連なのでそういうのが苦手な方にはおすすめしにくいことですね。巨大グモが間近にせまってくると、その複眼なども大きく見えて「うわあ」です。でも個人的にはあまり気持ち悪さは少ないです。私は虫類の気持ち悪さは、小さいのが集団でうごめいている様にあると思っていますので、大きくなってしまうとなんというか・・・微妙に乾いている、気がします。多分デザイン的にもそのあたりのことは配慮されているのでしょう。あまりリアルさを追求するのではなく、「面白い敵」というコンセプトで造形されているような気がします。

 そして今日も私は地球を防衛。「どうしてこんなに防衛している気分になるのだろう?」と思いつつも、何故だか知りませんが本当に防衛している気分です。子供の頃、戦隊ものや宇宙刑事もの、ウルトラマンその他特撮を少しでも見たことがある人なら、この感覚はきっと共有していただけると思います。
 これがたったの2000円!(税別) おトクですよ、こいつは。

公式サイト:http://www.d3p.co.jp/s_20/s20_081.html
公式・特設サイト:http://www.d3p.co.jp/top/special/s20_special.html

SIMPLE2000シリーズ Vol.81 THE 地球防衛軍2

SIMPLE2000シリーズ Vol.81 THE 地球防衛軍2

  • 出版社/メーカー: D3PUBLISHER
  • 発売日: 2005/07/28
  • メディア: ビデオゲーム

 
 

追記。陸戦兵バージョンの記事はこちら
 「THE 地球防衛軍2」:スコープを通してオマエを見る

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