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自民党ブロガー懇談会:まとめと2つの提案 [ブロガー懇談会関連]

 私が書きました第2回自民党ブロガー懇談会の内容は、タイトルだけにざっと目を通していただいても分かるとおり、非常に錯綜したものでした。今後の方向性も見えませんし、会の意義自体も曖昧です。
 それでも私はこのブロガー懇談会に大きな可能性を見いだしています。そこで私なりに、今後のブロガー懇談会を続けていくにあたり、2つの提案をしたいと思いました。

 その内容は、1つは民主党との懇談会で自然発生的に分かれたように、会を「政治全般に対する質問・陳情」と「今後のブロガー懇談会および政治とネットの関わりに関する意見交換会」の2部構成に分けることです。
 もう1つは、ブロガー懇談会を関西でも開くということです。これによって自然と参加人数が絞れ、巨大化している中央とはまた違ったアプローチが可能になります。


 それぞれの提案について根拠を具体的に述べていきます。

 まず会を2部に分けることについて。
 現在、ブロガー懇談会に参加している人は、大きく分けて「政治に対して取材がしたい、意見が言いたい」という人と、「政治とネットの関わり、その可能性に対して興味がある」という人に二分できるように思います。

 そのどちらの可能性も、私は重要なものと考えます。というか、本来分かちがたいものであるはずです。このブロガー懇談会が、ネットを通じて政治をもっと身近にそして既存のルート(マスメディア)にはよらず、生の声を届けるとしたら。政治に対する質問を受け付けることは重要です。
 一方でこのブロガー懇談会はまだまだ未成熟なものですから、どのように育てていくか相談しなくてはなりません。それは政治側とネット側双方が加わって出来るだけオープンな場ですべきと考えます。するとやっぱり、ブロガー懇談会の席上でするというのが今のところ一番いいのです。(もちろんその前段階として、ネット上で議論しあうなどの前提はあってのことです。)

  でもこの2つが混ざり合ってしまうと、結局どちらにとっても中途半端な会合になってしまいます(今回がそれです)。そこで会をはっきり2部に分けるのです。


 もう一つ、ブロガー懇談会を関西でも行うということについて。

 これはまあ私が関西人ということから出てきた発想とも無縁ではないのですけれども。今の自民党ブロガー懇談会の状況では、本来参加者を次々に入れ替えていくというのが理想的な形のはずです。(もちろんGrip Blogさんのように、包括的に会をまとめて報道してくれるところは残してということですが)。
 政府に意見が言いたい人はたくさんいるだろうし、政治の生の姿を見てもらうにしても出来るだけたくさんの人を招いた方がいい。しかしそれはキャパシティの問題もありますし、もっと現実的なことを言えば一度招いた人を切るというのはとても難しいことです。 

 でもこれは、会を関西でも行ってしまえば自然と解決出来るのです。現状、関西で行われる会に出席できる人は限られてくるでしょう。その一方で、これまでは出席できなかった人が出席できる可能性も出てきます。
 またもう一つの副産物もあります。自民党ブロガー懇談会が第1回の時点で囚われてしまった問題、「参加人数が多い」ことも、この関西部会では自然と解決できるのです。まあ、多少予測不可能な要素も入ってきますけれど。でも多分、「少人数による懇談」という新しいアプローチを試してみることが出来るでしょう。

 その際、出席される議員さんは役職のある方や有名な方でなくても構いません。率直に言えば世耕議員お一人がいればいいくらいです。でもそれではあまりに勿体ない(政治家にネットをアピールする機会として)ので、ネットに興味のある国会議員さんに何名か加わっていただければそれ以上のことはありません。
 第1回に武部幹事長が出席したことには大きな意味があったと思いますし、これからも東京で行われる懇談会に党の高い役職の方が出席されることは、ブロガー懇談会に格を与えるという意味で、とてもいいことだと思います。
 けれど地方ではそこまで考えなくてもいい。ある意味、もっと実質的な集まりが出来るのではないかと考えます。東京と関西、この二箇所で別々に会が進行することは、ちょっとした面白い試みではないでしょうか。そしてネット上では別にこの二つに距離というものはなくて、それぞれに出席した人達の感想を読んで(ネット上で)反応を送っていけばいいだけなのですから。

 さらに、このような地方部会を行うことは、関西に限らず全国で政治家とのブロガー懇談会を行っていくという可能性も広げます。
 私はこれを民主党さんとの懇談会上でも提案しましたが、今まで議員さんがそれぞれ地元で行っていた懇談会や勉強会にブロガーを入れる。それはちょっとしたミニコミ誌記者を入れるのと同じくらいの情報伝播力があります。もちろん読者はその地域だけではなく、全国に広がっていますから直接の票には結びつきにくいかもしれませんが・・・。比例票というものもあります。
 また、二大政党制の時代においては、投票とは政党を選ぶものという考え方が一般的です。その際、政治家は地元だけに密着すればいいというものではなく、ネットを通じて全国全世界を見据える視点を持つことも重要でしょう。


 以上が私の提案です。

 これはすなわち、今回の自民党ブロガー懇談会に対する私のまとめ、問題点の洗い出しと解決策の提示でもあります。
 もちろんこれは一意見。至らない点も未熟な点も多々あります。異論反論おおいに歓迎します。

 私がただ一つ望むことは、政治がネットを使うことでもっと身近に開かれたものとなり、それが社会的豊かさへと結びついていくことだけなのです。

PS. ところで世耕議員、お誕生日おめでとうございます。


とりあえずの民主党ブロガー懇談会感想
とりあえずの自民党ブロガー懇談会感想

民主党ブロガー懇談会:前記・確認
民主党ブロガー懇談会:前記2・口火を切るまで
民主党ブロガー懇談会:憲法改正問題に関して
民主党ブロガー懇談会:ネットと政治に関して-先端vsド素人
民主党ブロガー懇談会:食い下がりで見えた沢山のもの
民主党ブロガー懇談会:まとめと私の考えるネットジャーナリズム

自民党ブロガー懇談会:質疑応答・コンテンツ、バイク、ニート
自民党ブロガー懇談会:中川議員の話、女系天皇問題
自民党ブロガー懇談会:質疑応答・障害者支援、世襲と公募
自民党ブロガー懇談会:質疑応答・IT教育、懇談会の意義、女性
自民党ブロガー懇談会:サンドイッチ問題?と世耕議員との一問一答
自民党ブロガー懇談会:まとめと2つの提案

自民党メルマガ/ブログ作者との懇談会:参加談一覧
ブロガー懇談会:残された宿題
ネットはネット内で完結してはいけない ~ブロガー懇談会に期待すること

ブロガー懇談会:トラックバックセンター


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コメント 2

tonmanaangler

お疲れ様でした。第一回目の時から注目していました。
リンク集作りましたので、何かの参考になれば幸いに思います。
http://blogs.yahoo.co.jp/tonmanaangler/15846745.html
by tonmanaangler (2005-11-12 14:32) 

Aa

tonmanaanglerさん、はじめまして。
お言葉どうもありがとうございます。ホント、疲れました。やっぱり政治関連の話は何かと大変です。
それはそうとリンク集、大変興味深く拝見しています。情報収集ありがとうございます。そちら様もお疲れ様でございます。

こういう情報がもっとポータルに集められるといいんですけどね。出来れば自動的に自発的に。
私はそう考えてトラックバックセンターを作ったのですが、なかなか難しく・・・。
まあ時間という要素も必要なことなのかなと感じています。このブロガー懇談会と同じく。
とりあえず、うちのトラックバックセンターからもリンク張らせてくださいね。
by Aa (2005-11-12 17:16) 

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