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切り絵:「さなぎ」 [切り絵]

 
 不思議な石を拾った。
 冷たいのに脈づく石。
 きっとこの中には命が居る。


 今日も今日とて切り絵です。
 ちょっと初心に戻ってハガキサイズではなく、カットで作ってみました。


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切り絵:「剣の約束」 [切り絵]

 
 若き騎士は言った。
 「私はこの国に平和をもたらしたいのです」
 精霊は応えた。
 「この剣を手にしたものは、望みの全てを得、後に全てを失うでしょう」

 そして彼は、剣に手を伸ばす――


 最近は切り絵ばかりですが、これは体調や宿題でストレスが溜まっている私が、英文を訳しながら、熱でうなされながら、現実逃避で構図を考えてはそれを形にしているという、解消法なのです。
 しかし今回はちょっと強度の限界に挑戦しすぎた気がしなくもない。

 それにしても、うちのブログは好き勝手に長文炸裂がモットーだったはずが、最近はお絵描きと800字、人生一寸先は分かりません。


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切り絵:「私が踊る時」 [切り絵]

 
 踊る時は、私が決めるわ。
 自分が選んだ時に、自分の好きな音楽で。
 踊る時は、私の力で踊るわ。
 この世の果てでも――ただ貴方に見つめられて。

 ミュージカル「エリザベート」より、「Wenn Ich tanzen will:私が踊る時」から


 この曲がとても好きなので、高じて切り絵を作ってみました。歌詞は私訳です。
 不自由な宮廷暮らしの中、ついに自分の意志を通せるようになったエリザベートが、栄華の絶頂で、自分を誘惑し続ける死神トートに対して歌う曲です。トートとのデュエットで、彼は「俺が望む時に」と歌っています。


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切り絵:「春風の神」 [切り絵]

 
 神の姿を求めて、険しい岩山に分け入った。
 三日三晩、山中を彷徨った末に、深き山の頂にて春の神を見た。
 かの方は峰々の上を、春の風を招きながら、舞うように歩み、
 下界になど何の関心もないように、ただ静かに歩み。

 その姿を見て私は――…ひどく、安堵した。


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切り絵:「天使の彫像」 [切り絵]

 
 Sound Horizonの5th Story CD「Roman」より、「天使の彫像」から。


 Sound Horizon公式サイト:http://sound-horizon.net/


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切り絵:「空と海と」 [切り絵]

 
 ――ああ兄様、私たちはいつになれば会えるのかしら?
 ――妹姫、いつかきっと僕達は出会う。

 遥か昔、神は世界を空と海とに分けた。
 その狭間には陸ができ、人が生まれた。しかし神の子供達は空と海とに隔てられてしまった。
 彼らは遠い未来、この世の終わりに水平線の向こう側で出会うのだという。


 下の切り絵「災厄」を作った後、高熱に襲われ、「これは何かの呪いですか」と今度は「鎮め」をテーマに作ってみました。添えてある文章は以前、小説書くために作ったお話です。
 ・・・また悲劇か、とか、足に鎖ついているし、とか、そのあたりはツッコミどころです。

 空と海をテーマにするのに、クーピーが青と水色しかないあたりも、困ったものです。前も思いましたが、そろそろ多色の色鉛筆を買うべきではないかと。それ以前に、スキャナがあるんだから切り絵というか線画の段階で取り込んで、塗りつぶしツールで塗ればいいじゃないというのは禁句です。
 これは一応、字の下手な私が年賀状を量産するために作り出した手法であるからして・・・。ブログに載せているのはついでなのですよ(「災厄」みたいなのをどこに出すのかは聞かないで欲しい)。
 しかしスキャナ取り込みだとまた色具合はちょっと変わるので(これはこれで好きなのですが)、一度デジタル着色もやってみたいと思います。気が向いたら。


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切り絵:「災厄」 [切り絵]

 
 雷の剣を片手に天使は問う。
 ――主よ、貴方は何を求めておられるのですか?


 切り絵シリーズです。
 背景に見える活火山みたいなのは、バベルの塔です。天にまで届く塔を作ろうと人間達が英知を結集して建て、その傲慢さゆえに神の雷で破壊された塔。そして世界は分断され、人々は共通の言葉を失ったといいます。


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切り絵:「Blue Bird」 [切り絵]

  
  Somewhere over the rainbow
  Bluebirds fly.
  Birds fly over the rainbow.
  Why then, oh why can't I?

  虹の上をどこかへと、青い鳥が飛んでいる。
  虹の上を鳥は飛ぶ。
  それなのに何故、何故私は飛べないのだろう?


 時々思い出したように、というか思いつきだけで作る切り絵シリーズです。ちなみに私の切り絵は、切り絵で絵を作成して、その隙間に色鉛筆(今はクーピー)で色を塗るという方法で、作成します。

 NHKでやっていた宝石番組に感化され、ルネ・ラリック的なものが作りたいと画像検索をかけてみたものの、今ひとつ切り絵にするには細かいものが多かったために、全然別の部分から女性像だけ取ってきて、頭を羽にしたり、周りに風をまとわせてみたりしました。
 切り絵を作ってから、さてどんな色で塗るか考えた場合に、「Over the rainbow」の歌詞が浮かんだので青い鳥に。一事が万事、適当です。


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切り絵:「ガリア戦記」 [切り絵]


友よ、貴方の遺骸は遠くローマの地に朽ちても、魂はこの地に還りて。
友よ、やがてはガリアの森も切り開かれ、民は散りても、魂は永遠に共に。


 以前の切り絵「希望」で絵の元にしたサイトさんに、ガリア(今のフランス)を擬人化した女神像のコインブローチ(アドレスが移動していた場合はこちら)があったので、今度はそっちを切り絵にしてみました。塩野七生さんの「ローマ人の物語」を読んで以来、ガリアという地とそこでカエサルと戦った英雄ヴェルチンジェトリクスには思い入れがあります(関連記事)。

 ローマは征服した地域(属州)を擬人化し、神々の姿にしてローマの一員に加え、モザイク画などにして飾っていたというのを以前NHKのハイビジョンスペシャルで見たことがあるので、これもたぶんその流れを汲んでいるのではないかなと勝手に想像。時代としてはずっと後に作られたものなので、フランスの擬人化といったほうが適切なのかもしれませんが、この際夢を見ることにします。
 元のコインにははっきりGALLIAと刻まれていますが、スペースの都合で省略。その代わりモザイク画をイメージした背景を付けてみました。ガリアの深い森を念頭に緑で飾ったのですが、ちょっと明るくなったかも・・・(写真だと特に)。まあ、ヴェルチンとローマに併合され滅んだガリア民族への哀悼から、元々明るい色にしようとは思っていたので、いいです。

 ちなみに元のシルバーコインのままの色で塗ると、こんな感じになります。


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切り絵:「希望」 [切り絵]


舞い降りる希望と絶望。
青き鳥は花とオリーブの実をくわえ、人々の上に舞い戻る。


元にしたのはこのアンティーク・ブローチ(アドレスが移動していた場合はこちら)。

鳩といえば平和の象徴なので、背景にタロットでは「希望」を表すを入れてみました。(元サイト
元のブローチは黄金の鳩なんですが、適当な色がなかったので幸せの青い鳥に。
口にくわえているのは文章にもあるとおり、花とオリーブの枝です。
舞い降りる鳩というモチーフは、旧約聖書のノアの箱船で、「世界が水で満たされた後、新天地を求めてノアが鳩を放すと、それはオリーブの枝をくわえて戻ってきた」という話がそもそもの大元だと思うので、オリーブの枝という解釈でオリーブ色に塗りました。(ウィキペディア「ノアの方舟」


 絵の向きを変えるとまた感じが変わります。


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