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ドラゴンクエスト8:価値ある古典 [ゲーム]

 買うつもりはなかったのですがー。まあこれには深いわけが。最近、気分がどうも外向的じゃないんですよ、いつにもまして。そしてそのような状況に、大作RPGはぴったりではないかとふと気付いてしまったと。……別に深くもなんともないですな。ともあれまあ、買ったわけです。
 感想は、普通に面白いドラクエ。上質で手堅くて、たぶんちょっと古くさいRPG。

 ゲームバランスがやはり絶妙だと思うのです。ヒットポイントにしても敵から受けるダメージにしても大味という感がない。道のりを急げば苦しくなるし、地道にレベル上げをすれば少しずつ強くなっていく手応えを得られる。
 当たり前じゃないかという気もするんですが……他のRPGはイベントとイベントの隙間を埋めるものとして、普通の戦闘があるような気がします。そのために通常戦闘が作業的に感じられることが少なくない。だから色々と趣向を凝らされたりするんですが、どんなに工夫してミニゲーム化しても、最終的には「なくてもいいんじゃい?」と思ってしまったり。実際に通常戦闘がなくなったRPGというのもあります。
 一方のドラクエは、イベントなんかどうでもいいと思えるほどに通常戦闘こそが楽しい点が、私にとっては特筆すべきところです。その理由は自分が与えられるダメージをせっせと計算して、いかに効率よく倒すか先のターンまで常に計算していることだったり、敵が繰り出してくる攻撃や技のバリエーションを念頭に置いて、どのような手段を選択してそれをかわすか、封じるかを、ランダム要素も考慮しながら選び抜くという戦略性にあるかと思うのですが、それらを成立させる一番の要はやはりゲームバランスだろうなーと。

 手を抜いたら負けるという危機感がないと面白くないんです。逆に効率を考えて倒したら、ちょっと先の地域まで無理していけるという達成感も重要です。そうして少し強い敵と頑張って戦っていればその分経験値やゴールドも早く溜まるし、しかし欲を出して進みすぎるとあっさり全滅したり。この微妙なバランスの上で、常に心地よく頭を使っている感じが何よりも楽しいのです。
 しかけを複雑にすることが戦闘を楽しくするとは限らず、むしろ古来ゲームという物はルールが単純な方がプレイヤーは頭を使うという。ボードゲームを思い出します。思えばRPGは元々ボードゲームでありテーブルゲームでした。そんなところまで思い起こさせるので、なおさら古典。

 そういうわけで、ぼけぼけと楽しくやっております。ドラクエに飽きたらず、塩野七生氏の大著「ローマ人の物語」にも手を出して、冬ごもり姿勢は万全です。でももうちょっと外にも目を向けないと、引きこもり一直線だぞって気もします。

公式サイト:http://www.square-enix.co.jp/dragonquest/eight/


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